― まごころで聖書を読む。そして、混迷の時代を神への信頼と希望をもって、力強く前進する ―
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最終更新日:2024年11月11日
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<信仰と人生
詩歌 066
2022年6月1日更新
サムエル記下 22章
ウクライナの祈り
【ダビデの感謝の歌】
Пісня Давида про День подяки
David’s Song of Thanksgiving
本ページ下部に英訳掲載
English translation is posted at the bottom of the page.
関連リンク Related Links
☆Jスコラーズ美しい祈りの合唱「ウクライナ国歌」Державний Гімн Україниへ
☆西部の町リビウLvivの人々が歌う「ウクライナは滅びず」へ
☆心を震わせるウクライナ国歌 「ウクライナは滅びず」 National Anthem of Ukraine Ще не вмерла Україниへ(注1-⑥参照、See Note 1-⑥)
☆ハリキウのチェロ奏者「ウクライナ“破壊の街”でBach演奏」へ
神よ、「ダビデの感謝の歌」をウクライナの人々の歌としてください。
God, make David's Song of Thanksgiving the song of the Ukrainians.
Боже, зроби Давидову Пісню Подяки піснею українців.
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路上にひざまづき祈る女性
A woman kneeling on the street and praying
ウクライナの戦乱 2022年4月4日
* * * *
ダビデの感謝の歌
サムエル記下 22章
ヤハヴェ(主)がダビデをすべての敵の手、またサウルの手から救い出した日、ダビデはヤハヴェにこの歌の詞(ことば)を歌った。
「ヤハヴェはわが岩、わが城、わたしを救い出す方。
わが神、わが大岩。わたしはそこに逃(のが)れる。
わが盾(たて)、わが救いの角(つの)、わが砦(とりで)。
わが避け所、わが救い主。
あなたはわたしを暴虐(ぼうぎゃく)から救ってくださる。
わたしはほむべき方、ヤハヴェを呼ぶ、
その時わたしは敵から救われる。
まことに死の波がわたしを囲み、
滅びの河(かわ)がわたしを脅(おびや)かす。
陰府(よみ)の綱がわたしを取り囲み、
死の罠(わな)がわたしを待ち受ける。
苦しみの中からわたしはヤハヴェを呼ぶ、
わが神に向かってわたしは叫ぶ。
〔その時〕彼はその宮居からわが声を聞き、
わが叫びはその耳に届く。
地はおののき、揺れ動き、
天の基(もとい)は震え、おののいた、
かれの怒りによって—。
・・・・
ヤハヴェは天から雷鳴をとどろかせ、
いと高き方は御声(みこえ)を出(いだ)す。
・・・・
ヤハヴェは高みから手を差し伸べてわたしをつかみ
大水の中からわたしを引き上げる。
強き敵、わたしを憎む者からわたしを救い出す。
彼らはわたしに優(まさ)って強きゆえ。
災(わざわ)いの日に彼らがわたしを攻め来ても
ヤハヴェはわたしの支えとなり、
わたしを導き出して広き所に置き、
かれの愛のゆえにわたしを救ってくださる。
・・・
あなたは苦しむ民を救い、
あなたの目は高ぶる者を低くする。
ヤハヴェよ、あなたはわが燈火(ともしび)。
わが神はわが暗闇を照らす。
あなたによって、わたしは敵軍の中を駆け抜け(注2)、
わが神によって城壁を飛び越える。
神、その道は完全であり、
ヤハヴェの言葉は混(まじ)りなく、
かれは御許(みもと)に逃れる者すべての盾。
・・・
ヤハヴェは活(い)きておられる、
わが岩は讃(ほ)むべきかな。
わが救いの神を頌(たた)えよ」。
(サムエル記下 22:1~8、17~20、28~31、47。関根正雄訳、聖書協会共同訳参照)
* *
注1 ウクライナ(Ukraine, Україна)
たび重なる苦難の中から、自由と独立を求めた人々の国。
ウクライナは、東ヨーロッパ(東欧)に位置する共和制国家。首都はキーウ(ロシア語でキエフ)。
人口は 4,413万 人(2020年) で、ヨーロッパで7番目に人口の多い国である。
①地理・風土 Geography / climate
国土面積は60万3700平方キロメートルで、日本の約1.6倍。
東はロシア、西はポーランド、スロバキア、ハンガリー、南はルーマニア、モルドバ、北はベラルーシと国境を接し、アゾフ海、黒海に沿った海岸線を持っている。
国土の西端近くに東カルパティア山脈の一部(最高点は2061メートル)がそびえ、その東にはポドリスク丘陵が張り出している。
国土の中央部は、ドニプロ(ドニエプル)川、ドニエストル川、南ブク川の流れる低地となる。ドニプロ川はこの国最大の川で、国土総面積の約2分の1がドニプロ水系に属する。
国土の東部にはロシアとの国境近くにドネツ丘陵(標高250~350メートル)が広がり、地下資源の豊かな丘陵として知られる。
国土の南にはクリミア半島(クリム半島)が黒海に突出し、標高1500メートルを超える急峻(きゅうしゅん)なクリム山脈が南縁を東西に走る。
気候は穏やかな大陸性気候であるが、南西から北東に行くにつれ厳しさを増す。月平均気温は、1月は4℃(クリミア半島南岸)~零下8℃(北東部)とかなり差があるが、7月は23℃~18℃と差が小さい。
国土の中央部を東西に黒土帯が横断し、その南にも濃い栗色土壌が分布し、世界有数の肥沃(ひよく)な農地となっている。
ロシア軍のウクライナ侵攻 2022年3月5日時点
②歴史 History
ウクライナには紀元前3万2千年から人が住んでいた。
中世には東スラブ文化の中心地であり、キエフ大公国という強力な国家がウクライナのアイデンティティの基礎を形成した。
しかしウクライナは、陸続きで帝国・大国に挟(はさ)まれ、それらの国々に翻弄(ほんろう)され続けた歴史を持つ。
13世紀以降、モンゴル帝国の侵攻により領土が破壊された。
14世紀後半、北部はリトワ大公国に、南西部はポーランドに併合され、西部のガリツィアはハンガリーの支配下に入った。
多くの農民はポーランド人領主の農奴(のうど)となったが、農奴制の圧迫を逃(のが)れて辺境の地ドニプロ川下流に住みついた人々は、コサックを形成した。
コサックは半農・半遊牧的生活を営むかたわら、騎馬(きば)にすぐれ戦士団を形成するなど、独立性が強い存在であった。
その後もウクライナは、オーストリア゠ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア・ツァーリ国など、さまざまな国によって支配され、分割された。
17世紀から18世紀にかけてコサック・ヘーチマン国家が誕生し繁栄したが、その領土は最終的にポーランドとロシア帝国の間で分割された。
ロシア革命後、ウクライナの民族自決運動が起こり、1917年6月23日、国際的に認められたウクライナ人民共和国が宣言された。
第二次世界大戦時の1941年、ウクライナはナチス・ドイツ軍に一挙に占領され、500万人以上の住民が殺され、徹底的に破壊、略奪された。しかし1944年初めには、解放を達成した。
第二次大戦後、ウクライナ西部はウクライナ・ソビエト社会主義共和国に合併され、その後国全体がソビエト連邦の一部(ソビエト連邦ウクライナ共和国)となった。
その後ソビエト連邦の崩壊(1991年12月25日)に伴い、1991年8月24日、ウクライナ共和国は独立を果たした。
③政治 Politics
独立後、ウクライナは中立国を宣言し、ロシアや他のCIS(独立国家共同体)諸国と限定的な軍事提携を結んでいたが、2018年にCISを脱退した(ジョージアは2009年に脱退)。
2013年、ヤヌコビッチ政権がウクライナ・EU連合協定の停止とロシアとの経済関係の緊密化を決定した後、ユーロマイダンと呼ばれる数か月にわたるデモや抗議運動が始まり、後に尊厳革命に発展し、ヤヌコビッチの打倒と新政府の樹立につながった。
これらの出来事が、2014年3月のロシアによるクリミアの一方的な併合、2014年4月のドンバス戦争の背景の一つとなった。
そして2022年2月24日以降、ウクライナはロシアによる軍事侵略のただ中で苦闘している。
④経済 Economy
2016年1月1日、ウクライナは欧州連合との深層・包括的自由貿易圏の経済コンポーネントを申請した。
ウクライナは、人間開発指数で74位(2020年)の発展途上国である。加えて、ヨーロッパの中でも貧しい国であり、非常に高い貧困率に悩まされている。
一方、肥沃(ひよく)な農地が広がり、小麦などが沢山収穫できることから、ウクライナは「欧州のパンかご」とも呼ばれ、世界有数の穀物輸出国である。
国連、欧州評議会、OSCE、GUAM、ルブリントライアングルに加盟しており、CISの創設国の一つであるが、2018年にCISを脱退している。
⑤国旗 National flag
ウクライナの国旗は、「独立ウクライナの旗」と呼ばれる独立のシンボルであった旗を、国旗として制定したもの。
国旗の青はウクライナの空を、黄色は大地を染める小麦を表している。
ウクライナの空と麦畑
Ukrainian sky and wheat field
⑥国歌 Ukrainian national anthem
ウクライナ国歌「ウクライナは滅びず」は、今日のロシア軍の侵攻を予見していたかのような歌詞であり、自由と独立を希求し、困難と苦難に立ち向かうウクライナの人々の心情と決意を歌いあげている。
(参考文献:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、『日本大百科全書』小学館、1985年、『詳説 世界史研究』山川出版社、2017年、『理解しやすい世界史B』文英堂、2013年、他)
注2 包囲する露軍の中を駆け抜けた女性
* * *
Пісня Давида про День подяки
2 Самуїла 22
(ウクライナ語)
22 І промовив Давид до Господа слова оцієї пісні того дня, як Господь урятував був його з руки всіх його ворогів та з долоні Саулової,
2 та й сказав: Господь моя скеля й твердиня моя, і для мене Спаситель Він мій!
3 Мій Бог моя скеля, сховаюсь я в ній, Він щит мій і ріг, Він спасіння мого, Він башта моя та моє пристановище! Спасителю мій, Ти врятуєш мене від насилля!
4 Я кличу: Преславний Господь, і я визволений від своїх ворогів!
5 Бо хвилі смертельні мене оточили, потоки велійяала лякають мене.
6 Тенета шеолу мене оточили, а пастки смертельні мене попередили!
7 В тісноті своїй кличу до Господа, і до Бога свого я волаю, І Він почує мій голос із храму Свого, і в ушах Його зойк мій.
8 Захиталась земля й затремтіла, затряслися й хитались небесні підвалини, бо Він запалився від гніву!
・・・
17 Він послав із високости, узяв Він мене, витяг мене з вод великих.
18 Він мене врятував від мойого потужного ворога, від моїх ненависників, бо сильніші від мене вони.
19 Напали на мене вони в день нещастя мого, та Господь був моїм опертям.
20 І на місце широке Він вивів мене, Він мене врятував, бо вподобав мене!
・・・
28 І народ із біди Ти спасаєш, а очі Твої на зухвалих, яких Ти принижуєш.
29 Бо світильник Ти, Господи, мій, і освітить Господь мою темряву!
30 Бо з Тобою поб'ю я ворожого відділа, із Богом своїм проберусь через мур!
31 Бог непорочна дорога Його, слово Господнє очищене, щит Він для всіх, хто вдається до Нього!
・・・
47 Живий Господь, і благословенна будь, Скеле моя, і нехай піднесеться Бог скелі спасіння мого!
Примітка 1-⑥ Гімн України
Гімн України «Не гине Україна» — це текст, який ніби передрікав сьогоднішнє вторгнення російської армії.
І цей гімн є серцем і рішучістю українського народу, який прагне свободи і незалежності, протистоїть труднощам і труднощам. Співає.
* * *
David’s Song of Thanksgiving
2 Samuel 22
(英語)
22 David spoke to the Lord the words of this song on the day when the Lord delivered him from the hand of all his enemies, and from the hand of Saul. 2 He said:
The Lord is my rock, my fortress, and my deliverer,
my God, my rock, in whom I take refuge,
my shield and the horn of my salvation,
my stronghold and my refuge,
my savior; you save me from violence.
I call upon the Lord, who is worthy to be praised,
and I am saved from my enemies.
For the waves of death encompassed me,
the torrents of perdition assailed me;
the cords of Sheol entangled me,
the snares of death confronted me.
In my distress I called upon the Lord;
to my God I called.
From his temple he heard my voice,
and my cry came to his ears.
Then the earth reeled and rocked;
the foundations of the heavens trembled
and quaked, because he was angry.
・・・・
He reached from on high, he took me,
he drew me out of mighty waters.
He delivered me from my strong enemy,
from those who hated me;
for they were too mighty for me.
They came upon me in the day of my calamity,
but the Lord was my stay.
He brought me out into a broad place;
he delivered me, because he delighted in me.
・・・
You deliver a humble people,
but your eyes are upon the haughty to bring them down.
Indeed, you are my lamp, O Lord,
the Lord lightens my darkness.
By you I can crush a troop,
and by my God I can leap over a wall.
This God—his way is perfect;
the promise of the Lord proves true;
he is a shield for all who take refuge in him.
・・・
The Lord lives! Blessed be my rock,
and exalted be my God, the rock of my salvation.
♢ ♢ ♢ ♢
Ukrainian national anthem
The Ukrainian national anthem "Ukraine does not perish" is a lyrics that seems to have predicted the invasion of the Russian army today.
And this anthem is the heart and determination of the Ukrainian people who seek freedom and independence and confront difficulties and hardships. Is singing.