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信仰と人生

信仰に生きる 001

2015年3月27日

矢内原忠雄

                                  

〖病気療養の心得〗

1.病気にかかった時は、自分が神の〔愛の〕御手(みて)の中にあることを思って、あわてることなく、静かに神に依(よ)りたのむこと。


2.発病の原因、病気の経過や予後(見通し)について思い煩(わずら)うことなく、すべてが神の経綸けいりん、深遠なご計画の中にあることを信じて、神が為(な)されるところに従うこと。


3.最初に、そして即刻(そっこく)、神と自己との関係を正しく調整すること。〔自己の〕罪を自覚し、即座に〔キリストの〕赦し(注1)を〔感謝して〕受け、神と自己との間に何のこだわりもない状態にすること。


4.人を赦し、人に要求せず、人の好意を感謝して受け、人と自己との間に何のこだわりも持たず、平静(へいせい)な心になること。

 


5.聖書の言葉が真実であることを自己の病床生活の実験(現の経)によって知ることを喜びとし、朝〔に〕夕に、それ(聖言)を思い、それを味わって感謝すること。

 

 

♢ ♢ ♢ ♢

(「病人心得(こころえ)」『嘉信』第23巻第4号を現代語化。〔 〕、( )内は補足)

 

注1 イエス・キリストの言葉

子よ、心安かれ。(なんじ)の罪、赦されたり」(マタイ 9:2)

(子よ 、安心せよ。 あなたの罪は赦された

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