イエスの純福音・無教会の精髄・第二の宗教改革へ
― まごころで聖書を読む。そして、混迷の時代を神への信頼と希望をもって、力強く前進する ―
We read the Bible with all our hearts. And we move forward powerfully in this era of turmoil with trust and hope in God.
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最終更新日:2024年12月7日
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<信仰と人生
信仰に生きる 013
2016年10月24日改訂
矢内原忠雄
〖人生の感謝〗
うまく事が運んだときは、神に感謝しなさい。
まずく行ったときは、神に寄(よ)り縋(す)がりなさい。
満足なときは、頭(こうべ)を垂(た)れて謙遜になりなさい。
罪に悩むときは、イエスの十字架を仰(あお)いで〔罪を赦され、新たな〕力をいただきなさい。
成功も失敗も、満足も後悔も、すべてを神に結びつけなさい。〔人生の〕すべてを、自分を神に結びつける綱(つな)としなさい。
そこに、感謝の世界が始まる。
小さい自分というものにこだわるな。〔むしろ、〕自分というものの価値を神の標準に換算して考えなさい。
神は高ぶる者を挫(くじ)き、無きに等しき者を〔引き〕挙げてくださる。
どんなに自分を〔偉〕大であると思っても、神の審判の前には無価値に等しい。
どんなに自分を〔卑〕小であると思っても、神の憐みによって〔かけがえのない〕神の子とされるのである。
自分に拘泥(こうでい)しないで、神に固着(こちゃく)しなさい。
自分という小さい存在が、《救いの恩恵》という綱(つな)で神に結びつけられていることを〔いつも〕思いなさい。
それが信仰のよろこび〔の基(もとい)〕である。
♢ ♢ ♢ ♢
(『嘉信』第24巻・第2号、1961〔昭和36〕年2月を現代語化。〔 〕、( )内は補足)
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