イエスの純福音・無教会の精髄・第二の宗教改革へ
― まごころで聖書を読む。そして、混迷の時代を神への信頼と希望をもって、力強く前進する ―
We read the Bible with all our hearts. And we move forward powerfully in this era of turmoil with trust and hope in God.
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最終更新日:2025年1月14日
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聖書・聖書辞典
(最終更新:2024年6月8日)
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‖聖書 主なもの
(最終更新:2024年5月12日)
平信徒にとっても、聖書をいろいろな日本語訳、英訳等と読み比べたり、ギリシア語原典と照合することは、理解を深める上で有益です。
日本語訳聖書
以下に、各日本語訳聖書に関する参考情報を掲載します。
▶ 『文語訳 聖書』(1917年)日本聖書協会 *****
格調高く、美しい文語による翻訳。文学的にも最高傑作と言われる。
▶ 『口語訳 聖書』(1955年)日本聖書協会 **
特徴:
新共同訳が出るまで、プロテスタントで広く使用された。
▶ 『塚本虎二訳 新約聖書』(1963年)新教出版社 ***
特徴:
個人訳聖書の金字塔。
学問的厳密さと読みやすさを両立させた定評ある名訳。
2011年、塚本虎二訳新約聖書刊行会が、それまで分冊だったものを一冊に編集し『塚本虎二訳 新約聖書』として、新教出版社から出版。
「塚本の翻訳には、今なお、読む者に新たな感動と発見をもたらす福音の力がみなぎっている」(塚本虎二訳新約聖書刊行会版「編者あとがき」より)。
▶ 『聖書 新改訳2017』(2017年)新日本聖書刊行会 ****
特徴:
聖書の一字一句をそのまま、誤りなき神のことばとする福音派(プロテスタント)の立場からなされた翻訳。
①日本語の変化に対応
日本語の変化に合わせて、より分かりやすい訳語、訳文に変更した。
②聖書学の進歩を反映
長年の研究を踏まえ、また最新の底本に基づいて、訳文を変更した。
③朗読に適した読み易い日本語
過度に丁寧な箇所を改め、日本語として、より自然な文章にした。
(参考文献:いのちのことば社「聖書 新改訳2017 どう変わったのか?」)
▶ 『前田護郞訳 新約聖書』(1983年)新教出版社 ***
▶ 『新共同訳 聖書』(1987年)日本聖書協会 **
特徴:
今まで最も広く使用されてきた日本語訳聖書。
カトリックとプロテスタントのエキュメニカルな共同訳だが、重要ないくつかの箇所において、カトリック神学の影響を強くにじませている、と言われる。
▶ 『聖書協会共同訳 聖書』(2018年)日本聖書協会 *****
特徴:
1987年の新共同訳聖書刊行後の30年間の学問上の進展を取り入れ、日本語の変化に対応し、日本語としての完成度をより高めた新訳。
具体的には、過去数十年間に生じた聖書学、翻訳学、聖書考古学などの進展、底本の改訂(旧約はBHQ、新約はUBS第5版、旧約続編はゲッティンゲン版)、日本語や日本社会の変化、また『新共同訳』見直しへの要請によって求められた新しい翻訳である(『聖書協会共同訳 聖書』の「序文」より)。
カトリックとプロテスタント諸教会の支援と協力による共同の翻訳で、今後、礼拝や集会等で広く使用されるものと想定される。
▶『 岩波版 新約聖書 改訂新版』(2023年)新約聖書翻訳委員会 *****
特徴:
①原典への忠実さ
岩波版の顕著な特徴の一つは、原点への忠実さである。
岩波版は、原点の本文にできる限り忠実に、つまり歴史的・批判的釈義の観点から、各々の文書記者の性格とその意図にもっとも合致するよう、精確に原文を訳出することに注力している。
そのため、日本語としての自然さを少々犠牲にしても、それで意味が十分通ずるのであれば、原文の構造が透けて見えるような直訳調を優先している。
代名詞なども、可能な限り訳出されている。加えて、他の諸訳のように読みやすさのために敷衍(ふえん)部分を本文にことわりなく混入させることはせず、どうしても必要な場合には、敷衍部分が記号で識別できるようにしている。
これらによって岩波版は、かつてなかったほどに原典へ肉薄した訳となっている。
②内容理解への補助手段
岩波版には、本文の理解を助けるための豊富な傍注、補注があり、これは質および量の点で、これまでの類似の試みを凌駕(りょうが)している。
したがって、この訳は、キリスト教ないしは聖書に必ずしも通じていない人でも、容易に理解し味わうことができる。
③翻訳の不偏性
岩波版は、特定の教派の信仰理解を前提とせず、学問的な精確さを翻訳の基盤としている。
新共同訳と比べると、カトリック、プロテスタント各派、新約学研究者たちによるより偏(かたよ)りのない学問的な「共同訳」である。
以上より、岩波版はその斬新(ざんしん)さのゆえに、知的に真摯(しんし)な信徒にとって、信仰生活の有意義な参考となると思われる。
この訳は、初めて新約聖書を自らひもとこうする人にとっては、この永遠の古典との新鮮な出会いを約束するだろう。
また巻末に収められた「解説」には、新約聖書各巻についての現代聖書学の成果が凝縮されている。
④改訂新版(2023年)
帯のことば:
永遠の古典、新鮮な出会い。原典に忠実な翻訳と周到な註釈が新たな読解の可能性を開く。共観福音書(マルコ・マタイ・ルカ)を中心に大幅改訂!
「岩波版 新約聖書」(1995年第一分冊発売)から四半世紀を経て、日進月歩の新約関連研究の成果とネストレ-アーラント底本の改訂(27版→28版へ)、日本語の語感の若干の変貌等を踏まえて、2023年11月、改訂新版が発刊された。
岩波版は新約聖書に日頃携(たずさ)わる人、またこれから同書を開こうとする人にとって、有意義な存在でありつづけるだろう。
(参考文献:『岩波版新約聖書』の「はしがき」、『岩波版新約聖書 改訂新版』の「改訂新版への序」)
旧約聖書
▶ 『岩波訳 旧約聖書』(2005年)岩波書店 ***
特徴:
岩波訳新約聖書と同様。
▶ 『関根正雄訳 旧約聖書』(1992年)教文館 ****
和英対照聖書
▶ Diglot Bible
『ダイグロット バイブル 和英対照聖書』(2016年)日本聖書協会 *
特徴:
新共同訳とESVの組み合わせ。
ギリシア語・日本語対照 新約聖書
▶『日本語対訳 ギリシア語新約聖書』 各分冊(1995年)教文館
対訳を用いて日本語訳の原語(コイネー・ギリシア語)が確認できる。
さらに、原語の意味を新約聖書ギリシア語辞典で調べることができる。
本書は、聖書ギリシア語のアルファベットの読みを覚えるだけで、利用できる(ギリシア語単語の発音はその綴りから自明であり、英単語のような複雑な読みはない)。
ギリシア語・英語対照 新約聖書
▶『The New Greek-English Interlinear New Testament』(1990年)
Tyndale House Publishers,Inc.
‖聖書辞典ほか
(最終更新:2020年2月9日)
新約聖書ギリシア語辞典
▶ 『新約聖書ギリシア語小辞典』(2002年)教文館 *
特徴:
新約聖書本文(UBS改訂4版)に現れる単語を全部収めた、ポケットサイズで携帯に便利なギリシア語小辞典。
聖書辞典
▶ 『新聖書大辞典』(1971年)キリスト新聞社 **
平信徒による聖書講話、聖書講義の準備に欠かせない一冊
特徴:
発刊はやや古いが、旧新約聖書のあらゆる事項を網羅した本格的な辞典。
総ページ数、約1,600。
旧新約聖書各巻の解説をはじめ、人名、地名、歴史、地理、徳目、祭儀、社会、動植物、天文など聖書に記されている項目を細大漏らさず収録している。
当時の日本のキリスト教学会の最高水準を示す学者100人以上の総力を結集したもの。
聖書学および聖書の宗教に関する教理、思想、用語などを詳述し、聖書考古学の成果も包含している。
日常の聖書研究(平信徒伝道)には、この辞書一冊で十分である。
(最新の研究状況を確認したい場合は、岩波版聖書の「解説」で概要を知り、必要に応じ専門書に当たれば良い)
インターネット古書店等で入手できる。