日々のかて002〖強さと優しさ〗
- sakamaki8
- 2015年1月8日
- 読了時間: 2分
強さと優しさを兼ね備えることは、神の大きな恵みの賜物である。 次のことを心にとめたい。
■強い意志をもちつつ、頑固でないこと
強い意志を持つことと頑固一徹は、別のことである。 偏見と主義を混同してはいけない。自分は主義を大切にしていると言いながら、その実、偏見に固執しているだけということが多い。
首尾一貫ということは、大きな徳目ではない。確かに、安易に持論を曲げないことは、立派である。しかし、自分の意見を変えるべき時に潔(いさぎよ)く変え、譲るべき時に謙虚に譲ることも、同様に立派である。
■明確な目的意識をもちつつ、寛容であること
人生の大きな危険の一つは、自分の知らないこと、分からないことは何でもけなし、信仰のあり方も物事のやり方も、自分だけが正しいとする不寛容の危険である。これは、特に教派主義者の陥りやすい危険である。
わたしたちは、自分と意見の違う人をけなす前に、まず、その人の声に虚心に耳を傾けるべきである。
■強い信仰をもちつつ、独善的でないこと
他の信者を見ると、すぐに、その教義は間違っている、聖書をもてあそんでいる、自分勝手に解釈していると非難し、また、自分と違った信じ方をする者は本物の信仰者ではないと主張する独善的な人が、信仰の強い「福音主義的」な信者に多い。
しかし、感謝すべきことに、神に至る道は一つだけではない。信仰であれ、体験であれ、誰も、これを独占することはできない。
神の共同体(エクレシア)に必要なのは、強さと優しさを兼ね備えた人である。
祈り 《主よ、あなたは、わたしたちが好きになれない人、考え方の違う人のためにもご自身の生命を捧げてくださいました。どうか、わたしたちが、自分と考え方や信じ方の違う人々のことを理解しようと努め、また彼らに寛容の心をもって接することができますように。わたしたちの思いと言葉と行動をあなたの愛と光によって満たしてください。アーメン。》
(参考文献 D.Duncan: Through the Year with William Barclay Devotional readings for every day,1971)
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