― まごころで聖書を読む。そして、混迷の時代を神への信頼と希望をもって、力強く前進する ―
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最終更新日:2024年11月11日
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8月<内村鑑三「一日一生」現代語訳
8月6日~8月10日
(2018年 6月16日更新)
このページは、山本泰次郎、武藤陽一編『続 一日一生』(教文館、1964年)を現代語化したものです。
【8月9日】単純なる十字架
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【8月10日】イエスを友とする
神は真実な方です。
この神によって、あなたがたは神の〔独り〕子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わりに招き入れられたのです。
(コリント第一 1:9 新共同訳)
■実に人の生涯にとって、イエスを知りイエスを〔心の〕友とする〔こと〕ほど、大切なことはない(注1)。
これはむずかしそうで〔はあるが〕、〔実は〕とてもやさしいことである。
キリスト教を信じ、キリスト教会に入〔会す〕ると言えば、〔何か〕非常にむずかしそうだが、イエスを〔何でも打ち明けられる〕友とすることは誰にでもできることである(注2)。
そして、イエスと〔の〕友誼(ゆうぎ)を続ければ続けるほど、彼について段々と深く知るようになり、特別に宗教や〔キリスト教の教理・〕神学を研究せずともイエスによって、徐々に人生の奥義(最も大事なこと)が〔われわれに啓〕示されるのである。
イエスは〔弟子の〕ナタナエルに向かって、
「天が開けて、神の御使(みつかい)たちが人の子〔わたし〕の上に上り下りするのを、あなた方は見るであろう」(ヨハネ福音書 1:51 口語訳)
と言われた。
そのように、イエスと聖父(ちち)〔なる神〕との間に豊かな霊的交流があり、彼〔イエス〕にあって、真に天が地に触れ〔合い〕、神が人〔々〕の間〔すなわち、歴史の中〕に〔ご自身を〕現〔わさ〕れ、現世と来世(神の国)との間に強固な掛け橋が架(か)けられて、この橋によって人がこちら〔側〕からあちら〔側〕に到達できる道が開けたことを(注3)、われわれは目〔撃(もくげき)〕するのである。
〔イエスを知り、イエスを友とすること。これがキリスト教であり、信仰である。また永遠の生命も、彼以外のところにあるのではない(注4)。〕
* * * *
(原著「キリスト教とその信仰」1912年、信15・61~64項の抜粋を現代語化。〔 〕、( )内、下線は補足)
注1 僕(しもべ)を友と呼ぶイエス
「もやは、わたし〔イエス〕はあなたがたを僕(しもべ)とは呼ばない。
僕は主人が何をしているか知らないからである。
わたしはあなたがたを友と呼ぶ。
父〔である神〕から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。」
(ヨハネ福音書 15:15)
注2 慈しみ深き友、イエス
讃美歌312番【いつくしみ深き友なるイエスは】(クリックしてYouTubeへ)
歌 詞
1.
いつくしみ深き 友なるイエスは、
罪、咎(とが)、憂(うれ)いを 取り去りたもう。
こころの歎(なげ)きを 包まず述べて、
などかは下(お)ろさぬ、負(お)える重荷を。
2.
いつくしみ深き 友なるイエスは、
われらの弱きを 知りて憐(あわ)れむ。
悩みかなしみに 沈めるときも、
祈りに応(こた)えて 慰(なぐさ)めたまわん。
3.
いつくしみ深き 友なるイエスは、
変わらぬ愛もて 導きたもう。
世の友われらを 棄(す)て去るときも、
祈りに応えて 労(いたわ)りたまわん。
現代語訳
1.
慈愛(いつくしみ)深い友、イエスは、
〔われらの〕罪、過(あやま)ち、憂いを〔すべて〕取り去ってくださる。
〔それなのに、〕心〔の中〕の歎きを 包み隠さず申し上げて、
どうして下ろさないのか 背負っている〔君の〕重荷を。
2.
慈愛(いつくしみ)深い友、イエスは、
われらの弱さを〔すべて〕ご存知で 〔なおも〕憐れんでくださる。
〔われらが〕悩みや悲しみに 〔こころ〕沈んでいるときも、
〔われらの〕祈りに応えて 慰めてくださる。
3.
慈愛(いつくしみ)深い友、イエスは、
変わらぬ愛で〔常に、われらを〕導いてくださる。
世の友がわれらを 棄て去るとき〔に〕も、
〔われらの〕祈りに応えて、慰め〔、励まし〕てくださる。
注3 神にいたる道、イエス
「わたし(イエス)は道であり、真理であり、命である。
〔道である〕わたしを通らなければ、だれも父〔なる神〕のもとに行くことはできない」(ヨハネ福音書 14:6)
注4 永遠の生命
「永遠の命とは、唯一真の神であられるあなたと、あなたのお遣(つか)わしになった〔わたし〕イエス・キリストを知ることです」(ヨハネ福音書 17:3)
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