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<信仰と人生

詩歌 050

2020年7月8日更新

讃美歌第二編 164番

曲:アメリカ民謡

WE SHALL OVERCOME

〖 勝利をわれらに 〗

​希望をもって困難に立ち向かう

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キング牧師

​「私には夢がある」

* * * *

イエスのことば

これらのことを話したのは、あなたがたが私によって平和を得るためである。

 

あなたがたにはこの世では苦難がある。

しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている

(ヨハネ 16:33)

キング牧師のことば

勇気のある人は、恐れに真正面から立ち向かうことによって、恐れに打ち勝つことができる。

臆病(おくびょう)人は恐れを直視できないから、それにより、逆に恐れに打ち負かされてしまう。

 

勇気ある人は、たとえ生命を失いかねない状況に置かれても、生きる意欲を失わない。

一方、臆病な人は、命を失う不安に脅(おび)え、生きる気力をなくしてしまう。

 

私たちは、押し寄せてくる恐れの洪水を阻止(そし)するに足(た)勇気という名の堤防(ていぼう)を絶えず築き続けていかなければならない。

(梶原寿・石井美恵子訳、コレッタ・S・キング著『キング牧師の言葉』日本基督教団出版局、1993年、31項より引用。( )内、下線は補足

* * *

​原曲

ウィー・シャル・オーヴァーカム

We shall overcome

(邦題:勝利をわれらに)

女性歌手ジョーン・バエズWe shall overcomeクリックしてYouTubeへ

男性合唱モアハウス大学We shall overcomeクリックしてYouTubeへ

男性歌手ピート・シーガーWe shall overcomeクリックしてYouTubeへ

​英語歌詞

日本語訳:サカマキ・タカオ

1

We shall overcome

われらは かならず)打ち勝つ。

We shall overcome

われらはかならず)打ち勝つ。


We shall overcome some day

いつの日かかならず)われらは 打ち勝つ。

Chorus
Oh,deep in my heart,

ああ、こころの 深い所で


I do believe

わたしは  本当に  信じている、

We shall overcome some day

いつの日かかならず)われらは 打ち勝つ〔と。〕

2

We'll walk hand in hand

われらは 手を取り合って 歩もう。

We'll walk hand in hand

われらは 手を取り合って 歩もう。


We'll walk hand in hand some day

いつの日か  われらは 手を取り合って 歩もう。

Chorus

3

We are not afraid

われらは 恐れない。

We are not afraid

われらは 恐れない。


We are not afraid today

今日 われらは 恐れない。

Chorus

4

We shall live in peace

われらはかならず) 平和の内に 生きる。

We shall live in peace

われらはかならず)平和の内に 生きる。

We shall live in peace some day

いつの日かかならず)われらは 平和の内に 生きる。

Chorus

5

The whole wide world around

広い世界の ここかしこにて、

The whole wide world around

広い世界の ここかしこにて、

The whole wide world around - some day

いつの日か 広い世界の ここかしこにて、

Chorus

6

We shall overcome

We shall overcome
We shall overcome some day

 

Chorus

Oh,deep in my heart,

I do believe

We shall overcome some day

注:歌のバージョンにより、歌詞の内容や順番に若干の違いがある。

* * *

讃美歌 第二編 164番

原曲:“We shall overcome”

岸本羊一訳

勝利をのぞみ

讃美歌第二編164番「勝利をのぞみ」クリックして、YouTubeへ

歌詞

1.

勝利を望み 勇(いさ)みて進まん、

大地踏みしめて。

(おりかえし)

ああ、希望にあふれて

われらは進まん。

 

2.

恐れはあらじ 勇みて進まん 、

招きに答えて。

(おりかえし)

3.

われらの勝利 主は待ち給(たも)う 、

励まし与えて。

(おりかえし)

4.

手を携(たずさ)えて 互いに進まん、

勝利のときまで。

(おりかえし)

ああ、希望にあふれて

われらは進まん。

♢ ♢ ♢ ♢

注1 We shall overcome(勝利をわれらに)

米国のプロテストソング。

直訳では、「われらは(必ずや)打ち勝つ」。

邦題の勝利をわれらに」は、「神よ、勝利をわれらに 与え給(たま)え」という祈りの一部と考えられる。

原曲は、アフリカ系米国人のメソジスト教会牧師チャールズ・ティンドリー(Charles   Tindley、1851-1933年)が、1901年に発表した黒人霊歌「I'll Overcome Someday(直訳:わたしはいつの日か(必ずや)打ち勝つ)」。

1960年代にキング牧師らのアフリカ系米国人公民権運動が高まる中、フォーク歌手ピート・シーガーが広め、運動を象徴する歌となった。

日本でも、平和運動や歌声喫茶などで広く歌われてきた。

なお、We shall overcomeshallは、単なる未来形ではなく、必然性を持った強い確信に基づく未来(「必ず~する」)を示すことばである。

キング牧師のスピーチ"We Shall Overcome" - Martin Luther King, Jr.クリックしてYouTubeへ

注2 キング牧師(Martin Luther King Jr. 1929.1.15-1968.4.4)

人物紹介010〖キング牧師〗

米国バプテスト教会の牧師。

モアハウス大学、クローザー神学校、ボストン大学神学部大学院に学ぶ。

 

1963年8月、キング​、大規模な統合の抗議運動であるワシントン大行進を組織し、同年8月28日、リンカーン記念堂の前で「私には夢がある」(I HAVE A DREAM )と題する有名なスピーチを行った。

彼はガンディーに倣(なら)非暴力抵抗主義を貫き、暴力に対しては非暴力、憎悪(ぞうお)に対してはによって戦い、生涯を人種差別と国内外の経済的搾取(さくしゅ)への反対、そして反戦に捧げた。

彼の姿と使信(ししん)は、貧しい人々や弱い人々の側に立って正義(神の義)を訴えた旧約聖書の預言者を思わせるものである。

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