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最終更新日:2024年12月7日
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パンデミック対策 001
2020年3月25日更新
鳥海ヨシヲ
医学博士
新型コロナウィルスの感染拡大メカニズムと対策
-疫学診断情報・個人の防御策-
★個人の予防対策を知りたい方は
「4.感染対策」中心にお読みください
花粉症治療で新型コロナ感染防止へ!
濃厚接触者、軽症患者とその家族の対策
対策:★重要、★★非常に重要
赤字が追加修正部分
* * * *
世界で、日本で、新型コロナウイルス感染症(COVID(コビッド)-19。以下「新型コロナ」と表記)の感染拡大が止まらない。
新型コロナは、2019年12月に中国・武漢市の海鮮市場関係者を中心として始まったとされる。
その後、中国と世界で日々、患者数が増加し、死者も多数発生している。
2月4日の時点でWHO(世界保健機関)は、新型コロナはパンデミック(世界的な感染爆発)にはなっていないとの見解を示していた。
しかしその後、新型コロナが世界の国々に拡大し、感染者数、死者数ともに著しく増加したため、3月11日、WHOはついに《パンデミック》を宣言した。
以下、WHO・CDCの発表、医学雑誌掲載論文(報道)、国内外の報道で信頼度の高いものを中心に、疫学情報および特に個人の感染防御策に有益と思われるものをまとめた。
対策の参考としていただければ、さいわいである。
1.新型コロナについて
現時点では、新型コロナに対し、臨床現場(一般の医療機関)で使える迅速診断キット、予防ワクチン、治療薬(特効薬)は存在しないが、迅速診断については、15分から30分程度で結果が判明する技術や装置の開発が急ピッチで進められている(→参照2-⑴PCR検査等参照)。
米国その他でワクチンや治療薬の開発が始まっているが、完成には約18ヶ月を要する見込みである。
これらの状況を踏まえて各種の対策を考え、実行する必要がある。
⑴新型コロナウイルスの特徴
ウイルスの特徴:
新型コロナウイルス(2019-nCoV)は1本鎖RNAウイルスで、その塩基配列は79.5%がSARS(サーズ)コロナウイルス(SARS-CoV)と共通で、さらにコウモリの持つコロナウイルスの配列と96%が同じだった(武漢ウイルス学研究所の解析。2020年2月4日『Nature』掲載、SARS:重症急性呼吸器症候群)。
→新型コロナウイルスは、コウモリ由来の可能性が高く(媒介動物は不明)、さらにSARSコロナウイルスの近縁でこのウイルスと似た性質を持っていると予想され(ただし、大きな相違もある)、先行するSARS研究の成果を活用できる可能性がある(注1)。
日本の国立感染症研究所でも、新型コロナウイルスの分離・培養に成功した(2020年1月31日発表。注2)。
今後、新型コロナウイルスの解析、ウイルス検査法、抗ウイルス薬、ワクチンの開発に向けて研究が進むことが期待される。
消毒について:
新型コロナウイルスの表面は、エンベロープと呼ばれる脂質膜で覆われているため、★60~80%消毒用エタノール(手指消毒スプレー、アルコールのウェットティッシュ等。注3)、★50~70%イソプロパノールによる消毒が有効であり(→ウイルスのエンベロープを破壊)、★石けんなどの界面活性剤にも弱い。
物の表面の消毒には、★塩素系消毒剤(0.1%次亜塩素酸ナトリウム)が有効である。
ただし、塩素系消毒剤は刺激が強く、★★皮膚や粘膜の消毒には適さない。また★金属部位は次亜塩素酸ナトリウムによって劣化する可能性があるので、10分程度たったら必ず水拭きをする(→柏崎市HP「新型コロナウィルス感染拡大防止のための次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方」へ)。
⑵新型コロナの特徴
疫学情報
ⅰ.新型コロナウイルスの感染力は、現在のところ、季節性インフルエンザとほぼ同程と考えられている(感染拡大に関する香港大学の論文→注3)。
ⅱ. 潜伏期(感染してから症状が出るまでの期間):
2~14日程度
個々の感染者の潜伏期は、暴露したウイルス量や免疫力その他の条件により変動することが想定される。
ⅲ.感染力と感染拡大スピード
患者1人から1.4~2.5人へへ感染(最近の論文では4~7人へ)、
平均3.4日で次の人に感染拡大する。
「発病前の潜伏期に多くの二次感染が起きており、感染後平均3.4日で、次の人に感染拡大している」(北海道大学・西浦博教授による解析、NHKスペスシャル「緊急報告 新型ウイルス肺炎」より)。
→「3日毎に2倍(1人→2人へ)感染者が増える」と仮定すると(西浦教授)、有効な対策が行われない限り、1ヶ月で2の10乗=1,024、つまり1ヶ月の間に感染者が1人から1,024人と雪だるま式に増える計算となる。
★特に、濃厚接触者の間で急速に感染拡大しやすいことに注意。
ⅳ.ウイルスの排出:
新型コロナウイルスは、患者のくしゃみ、咳、会話時の飛沫(しぶき=細かい水滴)中に含まれ、便中にも排出される。
なお、症状のない患者90人について、その半数超でウイルスが陰性化するのに、9日以上を要したというデータがある(3月13日、藤田医科大学岡崎医療センター)
ⅴ.感染の成立と発症:
コロナウイルス感染症は、環境中のウイルスを口や鼻から吸い込む、ウイルスが口・鼻・眼の粘膜に付着する等により体内に侵入して感染が成立し、発症(発病)する。
そして、自身が新たな感染源(ウイルス排出者)となる。
ⅵ.症状
共通症状:
共通症状は、発熱、せき、息苦しさ(呼吸困難)、筋肉痛、だるさ、鼻水、咽頭痛、頭痛等で、ほかに下痢・吐き気の症状も約10%に認められる。
無症状の者や軽い風邪症状(くしゃみや咽頭痛程度)の者もいる。
発熱の特徴:
発熱に関しては、★★新型コロナの場合は37.5℃以上の発熱が1週間程度続くことが多い(ただし、初期には発熱しない場合もある)。
一方、★かぜ(急性上気道炎、微熱が多い)やインフルエンザ(急な高熱と強い全身症状が特徴)の発熱は、3日程度で下がることが多い。
新型コロナによる肺炎の特徴:
新型コロナは、感染後の7日目頃までは比較的軽い(上気道)症状で経過し、その後、急速に重症化して肺炎や呼吸不全、ARDS、敗血症、ショック状態に至ることが多い。
また、せき症状は一般の肺炎と異なり痰を伴わない★空(から)せきのことが多く、また比較的早期から呼吸困難を伴いやすいという(「空ぜき「普通の肺炎と違う」武漢病院長の証言」、ナショナルジオグラフィック2020年2月21日インタビュー)。
なお、微熱程度と症状が軽いにもかかわらず、胸部CT検査で肺炎が発見される例も散見される。
ⅶ.市販の総合かぜ薬や解熱鎮痛薬の使用に関する注意:
★★市販の総合かぜ薬や解熱(げねつ)鎮痛薬の多用を控えることを、強く勧める。
これらの市販薬の服用により、発熱その他の症状が一時的に改善し、病気が良くなっているように見えることがあっても、基本的に新型コロナそのものには無効である(有効性は全く証明されていない)。
むしろ、症状を抑えて無理に外出、出勤、登校するなどして、周囲に感染を拡げ、またそれぞれの病気の特徴を消して病気の区別(鑑別診断)を難しくするなど、弊害が大きい。
★発熱したことを確認後に(→体温を測定し、記録する)、解熱剤を頓服(とんぷく)することはあり得る(安全性の観点から鎮痛解熱薬は、市販の総合かぜ薬やNSAIDsを避け、アセトアミノフェンを使用することを推奨する)。
★★症状が強い場合は、基本的に医療機関で薬を処方を受けることを勧める)
ⅷ.経過:
感染自体は、乳幼児から高齢者まで年齢に関係なく発生しているが、★高齢者ほど重症化のリスクが高い(重症者の80%は60歳以上で、小児の重症例は少ない→★年代により重症化率が異なることに注意)。
重症化率、致死率等:
軽症の人が多い(★★約80%)が、肺炎、呼吸不全、敗血症、腎不全、多臓器不全等を合併して死亡することが多い。
なお重症化する場合でも(重症は約14%)、感染後の7日目頃までは比較的軽い(上気道)症状で経過し、その後、急速に重症化することが多い。
致死率は2~10%で(各国の医療環境等により変動)、死亡した人の85%は65歳以上であった(ただし、比較的若い人でも死亡例がある)。
また高血圧症や免疫力を低下させる★持病(基礎疾患:糖尿病、呼吸器疾患、心臓病、脳血管疾患、がん等)を有する者が多かった。
基礎疾患の中で最も重症化しやすいのは、★心臓の病気(循環器疾患、致死率10.5%)、次いで★糖尿病(致死率7.3%)である(中国疾病予防センターによる年齢別・疾患別致死率→注4)
したがって、★★基礎疾患を持つ抵抗力の弱い人や高齢者への感染防止と肺炎の合併等に対する注意、また周囲のケアが重要となる。
なお重症化率や致死率は、今後、変動する可能性がある。
2.診断(迅速診断キットが開発されるまでの間)
⑴PCR検査等
現状では、医療機関等で新型コロナが疑われた場合、保健所への届け出後、国立感染症研究所や各地の地方衛生研究所で、遺伝子増幅法(リアルタイムPCR法やPCR法)により検査、診断を確定している(結果判明まで約6時間。偽陰性や偽陽性の問題がある)。
なお、すでに本邦において散発的な流行が始まっている状況下、各自治体が必要と判断した場合には、独自にPCR検査を実施できることになった(厚労省通達)。
さらに、国立感染症研究所や各地の地方衛生研究所以外の民間検査会社や大学病院等でも、PCR検査を実施できるようにする方向で調整が進められている。
また、杏林製薬チームは、PCR検査の結果が15分程度で判明する迅速診断の手法を開発した。2020年3月中に主要医療機関への導入を目指している。
産業技術総合研究所も、約30分で結果が出せる検査機器を開発し、2月20日から国立感染症研究所で性能検査を始めた。
ただし現状では、★一般の医療機関では検査できない。
⑵暫定的診断と確定診断
今後、★感染が流行(患者が多数発生)した場合には(その前段階で感染者が受診した場合でも)、一般の医療機関でも対応が求められると想定される。
その場合、迅速診断キットがないことを前提に、
①まず一般医療機関において、★症状・経過、周囲の流行状況、インフルエンザテスト(★★ただし感染防護策が不十分な場合、検体採取時に医療スタッフ側が新型コロナウィルスに被曝=感染する危険がある)、末梢血液検査の結果、抗インフルエンザ薬の効果等を参考に、暫定的に臨床診断を行い(→一般医療機関での診断法、注5参照)、
②確定診断が必要な場合に、感染症指定病院においてPCR検査(検体の採取)を実施することとなっている。
3.治療
新型コロナに対する特別な治療法はない。脱水に対する点滴(補液)、解熱剤の使用など対症療法が中心となる。
肺炎を認める例には、補液、酸素投与、昇圧剤等の全身投与等を行う。細菌性肺炎(二次性)が合併した場合は、抗菌剤の投与も行う。
なお、抗HIV薬(エイズ治療薬)や抗インフルエンザ薬(ファビピラビル)の有効性が期待され、一部で、この薬剤による治療が試みられている。
また、気管支喘息治療に用いられる吸入ステロイド薬のシクレソニドを新型コロナウイルス感染症に合併した肺炎患者3人に投与したところ、著効を認めたという報告がある(2020年3月2日、日本感染症学会Webサイト)。
今後、シクレソニド投与の有効性と安全性、さらに、どのような患者にどのような使い方をすれば最も効果的なのか(至適条件)等について、研究が進むことを期待したい。
4.感染対策
感染防止のためには、ウイルスの感染経路を遮断することが重要である。以下、新型コロナウイルスの感染拡大のメカニズムから対策を考える。
①新型コロナウイルスの感染対策は、従来言われている★★季節性インフルエンザ対策とほぼ同じである(注6)。
なお冬期は、インフルエンザやほかの風邪もあるため、症状だけからこれらと新型コロナを区別(鑑別)することは、非常に困難である。
②★★感染の危険が特に大きい場所
以下のA,B,Cの条件が重なる場所は、感染者の集団(クラスター)発生のリスク(危険)が大きい場所となるので、注意が必要である。
A.換気が悪い密閉空間。
B.近い距離で会話・発声が行われる。
C.人が密集している-手の届く距離に多くの人がいる。
なお、小規模のうちにクラスターを早く見つけて、早く情報を共有することが、クラスターの規模を大きくしないために重要である。
③特に今年は、感染拡大を抑制するためにも、★★しっかり花粉症を治療する必要がある。
花粉症の治療が不十分の場合、眼や鼻のかゆみが出て、ウィルスの付着した手指で無意識に眼や鼻を触ったり(→自分が接触感染)、感染した状態でくしゃみをすれば、大量のウイルスを周囲にまき散らすことになる(→周囲の人が飛沫感染~エアロゾル感染。以下に詳述)。
その結果、感染拡大がより加速する恐れが大きい。
④★不要な外出を控えることが重要であるが、食料等の必要物資の買い物自体は避けることはできない。
スーパー等は多くの人が利用するため、感染拡大に注意が必要な場所の一つである(←多くの人が商品に触れる。またレジ袋を開けやすくするために用意された濡れた布片等は、ほとんどすべての人(特に、汚染されやすい指先)が触れるため接触感染の危険が非常に大きいと考えられる。根本的な対策が必要である)。
この対策として、買い物外出の頻度を減らすための計画的な工夫(ただし、デマ等に注意)、★★宅配(生協等)の利用も有用と考えられる(通常、配達者は1人で、しかも購入物品を庭先等に置いていってくれる)。
⑤また、急な場面での適切な感染予防行動はかなり困難であるため、各場面を想定したイメージトレーニングをしておくことも大切である。
(1)環境へのウイルスの散布
コロナウイルスの感染経路は、★主に咳やくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や接触感染であるが、中国衛生当局は「エアロゾル感染*もあり得る」との見解を公表している(2月19日)。
*エアロゾル(aerosol):空気中を浮遊する、ウイルスを含んだ微小な粒子のこと。周囲数メートルにわたり、数時間(最低3時間程度)浮遊すると考えられる。
① 感染者(感染源)がウイルスを排出
感染源の識別:今回の新型コロナでは、発病前からウイルスを拡散させる(感染を広げる)といわれているので、無症状の人(一見、健康な人)からも感染する可能性を否定できない(潜伏期の患者、無症状の病原体保有者やごく軽症者からの、ヒト-ヒト感染)。
客船ダイヤモンド・プリンセス号の調査では、感染者712名のうち、無症状の者は334名(47%)であった。つまり、★★感染者のうち約半数は無症状であった(3月15日現在、厚労省発表)。
★したがって、特に大流行下では、誰もが感染源である可能性がある(→感染源を判別できない)ので、外出時は常時、感染対策が必要となる。
②環境中のウイルスの存在部位別の対策
ⅰ.咳、くしゃみによる空間へのウイルス散布(飛沫感染)
→直接、飛沫(分泌液や唾液で包まれた、ウイルスの細かい水滴)を吸い込む危険があるので、★★咳、くしゃみをしている人の1~2m以内に無防備な状態で近づかない、また人混みを避けること。
★★マスク(隙間がないように付ける、表面に触れないこと.。マスク不足への対応策→注3)、★★メガネ(花粉症用メガネを推奨。ウイルスが強毒性に変異した場合はゴーグル使用も)等でウイルスの吸入や粘膜への付着を防ぐことが大切(マスクのみでは、飛沫による眼の粘膜感染を防げない可能性がある)。
★★周囲の人にうつさない(感染拡大防止の)ためには、感染者がマスクをつけ、咳エチケットを守ることが、何よりも大切である。
ⅱ.密閉空間→ウイルスが浮遊(エアロゾル感染)
一般的に、口や鼻から飛び散った飛沫の水分が蒸発すると、飛沫殻(ひまつかく。ウイルスを含む軽く小さい粒子、直径4μm以下)となり、長時間、空気中に浮遊し、しかも遠くまで(1mを超えて)飛んでいく。
そのため、患者から十分な距離をとっても飛沫殻を吸い込み、感染してしまう(→空気感染)。
中国衛生当局のガイドラインによると、コロナウイルスは「エアロゾル感染」の可能性があることを指摘されている(2月19日)。
つまり飛沫感染や接触感染のほかに、閉鎖された環境(特に狭い密閉空間)に長時間いて、高濃度のウイルスの粒子(エアロゾル)を吸った場合には、感染(エアロゾル感染)の恐れがあることになる。
したがって、狭い密閉空間であるエレベーター、車、バス等の中に(特に長時間)いると、感染の危険が増すことになる。
★狭い密閉空間の利用をできるだけ避けるとともに(→ほかの方法を考える)、やむを得ず利用する場合は、★マスク着用のほかに、特に★★換気(日中は2~3時間毎に、窓を開ける等)により室内の空気を入れ換えることが、最も効果的なエアロゾル感染、空気感染対策となる(屋外の大気中はウイルス、ゼロ)。
ⅲ.感染者の手が触れた場所→表面にウイルスが付着(接触感染)
★★手指衛生の重要性(最も重要)
①ウイルスが付着している場所
咳、鼻水、くしゃみ等によりウイルスが付着した手で触った場所(つまり人が触る場所=ボタン、スイッチ、ドアノブ、スマートフォン、携帯電話、キーボード、便座(←便中にもウイルス排出)、電車のつり革、手すり等)には、ウイルスが付着しているものと考える必要がある(→できるだけ、これらの部位を消毒する!)。
②素手で触らない工夫
流行下では、素手(すで)でこれらのウイルス付着部位に触らないようにする工夫が大切となる。
そのため外出時は、★手袋をする、手指以外でボタン類を操作する、爪楊枝(つまようじ)でボタンを押す等のアイデアもある。
③こまめに手を洗う
★★こまめに石けんと流水で手を洗うことが大切である(30秒以上、指の間や爪の隙間などもしっかり。注8、9)。
④手洗いのタイミング
ⅰ帰宅時(玄関ドアの外側に消毒用エタノールを配置)、ⅱ多くの人が触れたと思われる所を触った時、ⅲせき・くしゃみ、鼻をかんだ後、ⅳ症状のある人の看病・世話をした後、ⅴ料理を作る前、ⅵ食事の前、ⅶトイレの後、ⅷ家族や動物の排泄物を扱った後、ⅸ外出中など。
(出典:東北医科薬科大学病院感染制御部「新型コロナウイルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック(第1版」)
なお、外出中に手洗いができない場合は★アルコールのウェット・ティッシュで両手をゴシゴシと隅々まで丁寧に拭くのも効果的。
⑤できるだけ★手で直接、もの(果物、菓子等)をつかんで口に運ばないことも大切である。
⑥★★洗っていない手(→ウイルスが付着)で目、鼻、口に触れることは危険である→ウィルスが口・鼻・眼の粘膜に付着し感染する。
ⅳ.マスクとメガネの効果(まとめ)
★★手指衛生を基本に、マスクとメガネを併用することが、口・鼻・眼からのウィルス感染を防ぐのに有用である。
①マスクは正しく装着・使用することにより、主に飛沫感染を防ぐ。
つまり、飛沫(ウイルスを含む)を口・鼻から吸入することによる感染を減らし、および口・鼻の粘膜に飛沫が付着することによる感染を防ぐ(→口、鼻からの感染を防止)。
②メガネは主に、★眼粘膜に飛沫が付着することによる感染を防ぐ(→眼からの感染を防止)。少しでも隙間を減らすため、花粉症用メガネを推奨。
③同時にマスクとメガネは、★目、鼻、口への手指の無意識的な接触による粘膜感染を防ぐ(→目、鼻、口からの感染を防止)。
補足:
一般的に、微細な飛沫殻による空気感染を防ぐには、N95マスクが必要である。
⑵感染防御力を高める→感染の成立や発症、重症化(呼吸不全や腎不全等)を防ぐ
ⅰ.持病(基礎疾患)の治療
現時点では、新型コロナウイルスに対する治療薬(特効薬)やワクチンは存在しないので、糖尿病や心臓病、呼吸器疾患等の★基礎疾患(→重症化しやすい)をしっかり治療しておくことが大切(注4、「⑵-ⅶ.経過・予後」参照)。
また一般的に、★妊婦や★ステロイドホルモン、免疫抑制剤、抗がん剤等を使用中の患者は、ウイルス感染症が重症化しやすいと想定されるので注意が必要。
ⅱ.免疫力を高める
過労、睡眠不足、体を冷やす、栄養バランス不良等は、免疫力を低下させるので注意。
ⅲ.合併症による重症化の予防
①重症化、死亡の原因として細菌性肺炎(二次性)の合併が重要であるが、対策として★★肺炎球菌ワクチンの事前接種(ニューモバックスとプレベナーの2種がある)を行う。
新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬がない中、肺炎球菌ワクチンの接種は数少ない積極的対抗策となりうるかもしれない。
特に高齢者や心臓病、糖尿病、慢性呼吸器疾患等の持病(基礎疾患)を持っている方などには、肺炎球菌ワクチン接種を勧める。
②肺炎球菌ワクチン接種の具体的な方法:
効能書上、65歳以上であれば(基礎疾患がある場合は65歳未満でも)、肺炎球菌ワクチン(肺炎球菌ワクチン・ニューモバックス(23価)と肺炎球菌ワクチン・プレベナー(13価))を接種することができる。
プレベナーは、もともと乳幼児に接種していたワクチンであるが、現在は、原則、65歳以上であれば使用できるようになったもの。
肺炎球菌ワクチン接種が初めての人は通常、ニューモバックス接種することが多い。
さらに、これまでに1回以上、ニューモバックスを接種したことのある人は、最後の接種から★1年以上経過していればプレベナーを追加接種することができる。
★両方のワクチンを接種することにより、肺炎球菌のより多くの亜型に対抗できるようになる。
→肺炎球菌による肺炎に対する守備範囲が広がり、その結果として同肺炎にかかる頻度が減り、また肺炎になっても軽症化を期待できる。さらに、耐性菌による難治化の問題もクリアーできる。
事前に、医療機関に電話で相談するとよい(プレベナーは、呼吸器科や呼吸器内科等で取り扱っていることが多い)。
また、ニューモバックスを接種し5年以上経過していれば、ニューモバックスを再接種することもできる(この場合、対抗できる肺炎球菌の亜型の数は増えない。
なお再接種により注射部位が大きく腫れるなど、反応が強く出ることがある)。
ⅳ.医療機関の受診法
①上気道炎(かぜ)やインフルエンザと比べ、新型コロナは症状が長引く傾向がある→★★4~5日以上続く発熱・咳は、要注意。
②軽い風邪症状(鼻水、くしゃみ、喉の痛み)の段階では、★★基本的に自宅療養し(←医療機関を受診しても根本治療薬がない。また、この段階でも受診すれば周囲へ感染を広げる)、発熱や咳、だるさ等が続き新型コロナの感染が疑われたら、★★いきなり医療機関を受診せずに、まず最寄りの保健所(相談センター)等に電話相談し、指示された「帰国者・接触者外来」等を受診する。
③相談の目安
厚労省の専門家会議より、★一般の人や子供はかぜ症状や37.5℃以上の発熱が4日以上(★★高齢者や糖尿病など基礎疾患のある人や妊婦は、2日程度)続く場合、★★強いだるさや息苦しさがある場合はただちに、相談センターへ相談するよう目安が発表された(2月17日)
相談窓口
各地の保健所(相談センター)
厚労省相談窓口:0120-565653(受付:9時~21時)
長野県内:
長野県保健・疾病対策課:026-235-7277、7278
(受付:24時間対応)
長野県外人向け県多文化共生相談センター:080-4454-1899
(24時間15言語対応)
④また入院治療に関し、「原則、感染症指定医療機関への入院とするが、緊急の場合は、指定以外の病院にも入院させることができる」(2月9日、厚労省通達)ことになった。
⑶自分が感染源とならないために
発熱、咳、くしゃみ、だるさ等の症状があり、体調が良くないときは、★★外出しないこと。
やむを得ず外出する時は★★必ずマスクをし、★咳エチケット(注4)を守ることが必要である。
⑷濃厚接触者およびその同居者の注意
ⅰ.ウイルス感染者と近い距離に長時間いた濃厚接触者は、ウイルスに被爆し、感染~発症の途上にいる可能性がある。
したがって、潜伏期間を過ぎて濃厚接触者が感染~発症していないことが明らかになるまでの間、濃厚接触者の発症および濃厚接触者からの感染拡大に十分、注意する必要がある。
ⅱ.自宅等での感染予防策:
①患者と濃厚接触があった人(濃厚接触者)は、同居者(家族等)とは別の部屋で過ごし、換気を良くし(1~2時間に一度、5~10分程度窓を大きく開ける)、湿度を高めに保っことが大切。
また、タオルを共用しないこと(→ペーパータオル使用など)。
②トイレについては、原則、使用するトイレを別にするが、やむを得ず共用する場合は、よく換気すること、★便座(特に使用後)やドアノブ、照明スイッチ、流水レバーなどをアルコール(または、0.02%に希釈した次亜塩素酸ナトリウム)で消毒し(→付着したウイルス対策)、★トイレ使用後はフタをしてから水を流すこと(→ウイルスを含んだエアゾール対策)が大切。
③患者と濃厚接触があった人(濃厚接触者)は、★咳エチケット(マスク着用を含む)と★手指衛生を徹底し、★症状の出現や健康状態に常に注意を払う必要がある(患者・濃厚接触者、看病する人も毎日2回は体温測定する)。
④看病・お世話をする人は、なるべく1人に限定し、★マスクと手袋を着用する。また同居者も含め、手指衛生を実行する。
⑤感染の可能性のある人と食事をするときは、食事は別々に盛り付け、食器の共用は避ける(大皿からの取り分けをしない)。
使用後の食器は、通常の洗浄後すれば、他の人も使用可である。
⑥衣類・寝具類の消毒、洗濯
共用は避け、寝具類は嘔吐・下痢などの体液がついている場合は、バケツで80℃・10分以上熱湯消毒してから、通常の洗濯を行う。
色落ちが気にならない場合は、 希釈した次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)による消毒も有効である。
⑦患者や濃厚接触者の唾液や喀痰を拭うのに使用したティッシュや看護に使用したものはビニール袋に入れ、袋の口を縛る(捨てたティッシュ等に触れないように注意)
⑧濃厚接触者に発熱やくしゃみ、咽頭痛、咳、息苦しさ等の症状が出現した場合は、★★まず保健所に連絡した上で、指示された医療機関を受診する。
(②~⑦の出典:東北医科薬科大学病院感染制御部「新型コロナウイルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック(第1版)」)
⑸イベント会場を設定する際の注意(主催側の注意)
大流行期には、原則として集会、イベントは延期する必要がある(社会的責任)。
それ以外の場合でも、会場の入り口に、★消毒用アルコール(→入室時に手指を消毒)とマスクを用意し、咳エチケットの案内、発熱や体調不良の人には参加自粛を呼びかける案内を貼り出す等の対策が望まれる。
♢ ♢ ♢ ♢
注1 SARS(重症急性呼吸器症候群)との比較
「菅谷憲夫・新型コロナウイルス感染症はSARSに類似、厳重な警戒が必要」(2020年2月8日『日本医事新報社』、50項)
また新型コロナウイルスは、SARSウイルスと比べて人の細胞に感染しやすい特徴(ウイルス構造)がみられたとする解析結果を、米テキサス大オースティン校などのチームが米科学誌サイエンス電子版に発表した(2月19日)。
注2 日本で分離された新型コロナウイルス
国立感染症研究所によると、日本で分離された新型コロナウイルスは、中国で見つかった初期ウイルスと99.9%同じで(相同性を保持)、感染力や病原性などにかかわる変異は起きていない(日本感染症学会、2月3日「一般診療として患者を診られる方々へ」より)。
→日本で分離されたウイルスは、中国とほぼ同様の感染力や病原性を有すると考えられる。
ただしウイルスは常に、突然変異等により強毒化(高病原性化)する可能性があり、警戒が必要である。
注3 感染拡大に関する香港大学の研究論文
中国の国家衛生健康委員会は、2020年1月25日、同国内の新型コロナウイルス感染者数を1,287人(死亡41人)と公式発表した。
しかし、香港大学医学部研究チームの推計(数学的な手法)によれば、「1月25日までに武漢では、7万5815人が感染した」とされる(1月31日の英医学雑誌「Lancet」に論文掲載)。
香港大学の論文推計患者数は、中国の公式発表患者数と大きく乖離(かいり)し、中国公式発表値の実に約60倍となる(逆に言えば、1月25日の時点で、中国公式発表は、香港大推計患者数の約1/60にすぎないということになる)。
したがって、★中国公式発表の患者数や死亡数については、冷静に検討する必要があるかもしれない(武漢等での医療現場の混乱に加え、都市部に限って見ても、医療保険上の問題のため、農村部からの出稼ぎ労働者ほか十分な医療を受けられない人々が多数いるなど、公式発表の正確性には無視できない疑問が残る)
なお論文は「中国国内の複数の主要都市で、武漢市から1~2週間遅れで急激な感染拡大が始まっている可能性がある」と警告している。
読売新聞オンライン(2020年2月2日配信)
「複数の主要都市で急激な感染拡大も・・香港大チーム警告」へ
注4 重症度別頻度、齢別・疾患別・地域別致死率(中国疾病予防センター)
ⅰ.中国疾病予防センターは、2月11日までに中国国内で新型コロナへの感染が確認された約4万4,672人のデータを公表した。
それによると、全体の致死率は2.3%だったが、80歳以上では14.8%などと高齢者で高いほか、心臓病など循環器疾患がある人は10.5%と高いことがわかった。
データの詳細は以下の通り。
ⅱ.重症度別頻度
感染者のうち、軽症は80.9%、重症(重い肺炎や呼吸困難)は13.8%、重篤のもの(呼吸不全、敗血症、多臓器不全など生命に関わるもの)は4.7%だった。
重篤な者のうち約半数が死亡して、全体の致死率は2.3%だった。
ⅲ.年代別致死率
40代以下は0.4%以下、50代は1.3%と低く、60代で3.6%、★70代で8%、★★80代以上は14.8%と高かった。
ⅳ.疾患別致死率
循環器疾患で10.5%、糖尿病で7.3%、慢性呼吸器疾患で6.3%、高血圧で6%、すべてのがんで5.6%であった。
ⅴ.地域別致死率
感染の中心地である湖北省で2.9%、中国本土の別の地域では0.4%であった。
(出典:2020年2月19日、NHK NEWS WEB「致死率は2.3%、高齢者や持病のある人は注意 中国分析データ公表」)
注5「消毒用エタノール」が入手できない場合
★無水エタノール(市販)4,精製水1の割合で混合すると、75%のエタノールとなり、消毒に使用することができる。
注6 新型コロナウイルス感染症の実践的診断法(試案)
以下、迅速診断キットが存在しない中での実践的な診断法を提案をする。
⑴一般医療機関
臨床現場での早期診断(確定診断)は難しいが当面、以下のごとく、ⅰ症状・経過の特徴(→発熱、咳嗽、だるさ等が4~5日以上続く)、ⅱ周囲での感染連鎖の有無(→あり)、ⅲインフルエンザ・テストの結果(→陰性)、ⅳ末梢血液検査(→白血球数正常~減少)、ⅴ抗インフルエンザ薬への反応(反応無く、2日を超えて発熱が持続)等を踏まえて、診断を試みることになると考えられる。
ⅰ.症状・経過の特徴
診断の基本となる。
新型コロナ、風邪(急性上気道炎)、季節性インフルエンザ等の症状の特徴に注目して、診断の参考とする。
それぞれの症状の特徴は、以下の通り。
①風邪(急性上気道炎)の症状は、鼻水・くしゃみや喉の痛み(咽頭痛)程度のことが多く、また発熱しても微熱程度のことが多い(発熱はせいぜい2日程度)。全身症状(だるさや筋肉痛、頭痛、関節痛)は無いか、比較的軽度。
②インフルエンザの症状は、典型的には、突然の発症、38℃上の高熱や強い全身症状で発症し、その後に鼻水、咽頭痛、咳などの症状が出現することが多い。3日程度で解熱することが多い(ただし、B型インフルエンザや60歳以上では高熱が出ないど、非典型的な症状のことがある)。時に下痢(特に初期)を認めることもある。
③新型コロナの症状は、(→1-⑵-ⅳを参照のこと)、発熱(37.5℃以上)と咳、全身倦怠感等が主症状で、時に嘔吐・下痢(特に初期)を認めることもある。
発熱その他の★症状は、4~5日以上、1週間程度続くことが多い。
ただし、無症状や(発熱もない)、軽い上気道炎症状(鼻水・くしゃみや咽頭痛程度)の場合もある。
また★1週間程度経過して、息苦しさ(呼吸困難)が出現し(→肺炎や呼吸不全の合併)、さらに重症化することがある。
★★市販の総合感冒薬や解熱鎮痛薬を多用すると、各疾患の症状の特徴が消え、診断がより困難になると考えられ、十分注意が必要である。
ⅱ.周囲での感染連鎖(流行)の有無
★周囲での感染連鎖があれば、インフルエンザ、新型コロナ等の流行性疾患の可能性が高い。
ⅲ.インフルエンザ・テスト(迅速診断キット)
★★陽性ならインフルエンザと診断できる。
ただし陰性でも、インフルエンザを否定できない(感度と特異度の関係で、インフルエンザでもテスト陰性となることがある)
★★新型コロナでは、陰性となる。
その他の各種診断キットも、新型コロナ以外の疾患の除外(鑑別)に役立つと期待される。
ただし、検体採取時に医療スタッフ側がウイルスに被曝=感染する危険を伴うため、★十分な感染防護策が必要である(→一般の医療機関では、困難)。
ⅳ.末梢血液検査(白血球数の変化、血液像等)
細菌感染症では通常、白血球数増加を認めるが、インフルエンザや新型コロナ等の★★ウィスル感染症では通常、白血球数増加を認めない(正常~減少が多い)
ⅴ.抗インフルエンザ薬への反応
抗インフルエンザ薬(タミフル等)に対する反応(治療効果)が、季節性インフルエンザとの鑑別に非常に有用と考えられる。
A型インフルエンザの場合、どの抗インフルエンザ薬でも平均解熱時間(投与開始から37.5℃を切るまでの時間)は、20数時間~30数時間(★2日以内)である(日本臨床内科医会インフルエンザ研究班編『インフルエンザ診療マニュアル 2019-2020年シリーズ版』2019年10月,、p21~22より)。
→新型コロナでは、原則、抗インフルエンザ薬投与により発熱を含め症状の改善を認めない(4~5日を超えて症状が持続)と考えられる。
したがって、抗インフルエンザ薬投与後の反応(効果)により、①★2日以内に解熱すればインフルエンザの可能性が大、★★2日を超えて発熱等が持続する場合は、②インフルエンザではない、または③インフルエンザに肺炎や脳炎を合併、または④新型コロナ、または⑤その他の感染性疾患である可能性が高い。
さらに、⑥症状や胸部X-ray検査にてインフルエンザに合併した肺炎や脳炎(③)が否定でき、★⑦細菌感染症(→通常、末梢血液検査にて白血球数増加、⑤)を否定できれば、新型コロナの可能性はより高くなる。
ⅵ.流行期の治療的診断(→①~④、試案)
①新型コロナが大流行し、★患者が溢れかえって検査もできない状況では、
②★抗インフルエンザ薬(タミフル等)と抗菌剤の両方を同時に投与し(→インフルエンザと細菌感染症の治療を同時に行う)、
③症状が安定しているならば、数日間、自宅で経過観察し(原則、外出禁止→感染拡大を防止)、
④効果が認められない(回復しないか悪化した)場合は、新型コロナ等の特殊な重症疾患の可能性が高いと考えて、優先的に対応する方法も考えられる。
⑵診断の確定
医療機関等で新型コロナ感染が疑われ、検査が必性と考えられた場合、保健所への届け出後、国立感染症研究所や各地の地方衛生研究所、民間検査会社等で、咽頭ぬぐい液や痰を検査材料として、遺伝子増幅法(リアルタイムPCR法やPCR法)により検査、診断を確定する。(結果判明に最短6時間程度。感度と特異度の関係で偽陰性や偽陽性の問題がある)。
注7 寄せつけない! インフルエンザ
せきエチケット:
咳やくしゃみをする時には、口を覆(おお)う。
このとき、手のひらで口を覆うのではなく、ティッシュ、ハンカチやそで(衣類)等を使って覆う。
なお、ティッシュ、ハンカチ使用後は、★★すぐに手を洗う(←手指にウイルスが付着)。
注8 マスク不足への対応策(再使用の方法)
マスクが確保できない状況下で、しかもマスクの使用が必須の場合には、以下の対処法が考えられる。
①ウィルスの暴露に十分注意しつつ(→②の作業が終わるまでの間、触れてよいのはマスクのヒモのみ、特にマスクの表面に触れてはいけない)、
②マスクの表と裏面にアルコール手指消毒液を十分噴霧して消毒後、
③表と裏面を中性洗剤で優しく押し洗いし、
(→②、③によりマスクに付着したウイルスを無毒化~除去)、
④乾燥させて再使用する方法も考えられる。
なお、以上はあくまでも緊急避難的対処法であって、積極的には推奨しない。
また全く入手できない場合は、マスクを自作し、隙間ができないように密着させて使用する等の方法も考えられる(ネット上にも自作の方法が紹介されている)。
注9 正しい手洗い法
「アルコール消毒液による手指衛生」クリックしてYou Tubeへ
注10 手洗いの時間と回数で最大効果へ
東京都健康安全研究センター森功次 主任研究員の研究結果:
「手に付着したウイルスの数は、
①手洗いをしない場合は約100万個残ったが、
②流水で15秒の手洗いをすると100分の1の約1万個に減少し、
③ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぐと数十個に減少、
④★★ハンドソープで10秒もみ洗いしたあと、流水で15秒すすぐことを2回繰り返すと約数個にまで減少した。」
「新型肺炎 知っておきたい “ひじブロック” と “ねじり洗い”」へ
この研究は、ノロウイルスを対象にして行ったものであるが、新型コロナウィルスにおいても非常に参考になると考えられる。
終わり
【リンク先のサイトやページが開けない場合の対処法】
上記の紫字のサイト名やページ名をクリックしても開けない場合
①上記の紫色のリンク先名等を右クリックし、
②表示されたメニューの中の「新しいウィンドウで開く(W)」を選択してください。
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上記をご了承の上、本ページをご閲覧願います。
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